Saturday, January 16, 2010

ウェスタン・ストーリーの第二部

以前もストンプ・ヘールとやたことがあって、彼はグラント・クロッシングの町保安官で私はならず者の一歩手前。足長葦毛の馬に乗って町にやってきた私はまだ二十歳になっていなかった。モアブ町から南へと流れて、水のない地域に入る前にメキシカン・ハットに泊まった。それからナバホ・スプリング。喉にほこりが溜まってあって、ライウイスキで流そうとの気分だった。その町にはバークレイズ酒場しかなくてしょうがなく入ってしまった。

良いウイスキのターレィズ・ミールを瓶ごととうす汚いグラスを一つ持って隅のテーブルに座り込んだ。ぐいっと一杯飲んだばかりでファーレィー・ドッドがドアを押し開けて3人の家来とともに酒場に入って来た。噂だとドッドは強性な男だが私は彼の墓地を見たことがなかった。と言ってもドッドは向こう見ずで3人は部屋に散って彼の廻りを見張って守衛体制だった。

ドッドは部屋の真中に立ってバーに向いた。バーテンに一言。「シグよ、お前、南端に立った方がよかろう。」

シグは慌ててバーの端に移動。

ドッドは防衛群に言った。「お前たちに言ったんだろう。銃を早く抜いても、狙い通りに的を打たないと意味がないんだ。見ていろう。」片手は素早くベルトから拳銃を抜く。その動きで銃の撃鉄を親指で引き、銃の狙いが定めたやいなや、引き金で引火した。バーの後ろで並べてあった酒瓶の中の一瓶が爆発同然。ドッドは拳銃をウェースト・ベルトに戻し、再度同じ事をした。隣の瓶は壊れた。も一度やった。そしても一度。

ドッドに付いて来た男たちは彼に目を向かなかった。彼らはドアを見張っていて、銃のハンドルに手が置いてあった。テーブルの下で彼らの目につかないように密かに自分の44口径を抜いて膝の上に置いた。ドッドのコールト中が鳴って、瓶が壊れた。そして、外の板張り歩道に歩くブーツの音がした。ドッドの顔に堅い笑み。男たちは面倒を期待しているごとく銃を反抜きして、そして戻す。

足音が酒場の前を通り去る。

ドッドは瓶をもう一つ殺す。

後ろのドアからストンプ・ヘールが部屋に進入した。「ドッド、もういいだろう。」声は低かったが芯があった。またストンプの手にグリーナーの散弾銃があった。

私は自分の44口径をテーブルに置き、撃鉄を引いた。「俺、保安官側だ。」と言った。隅に立っていた男に私は銃を向けた。ストンプの散弾銃は床に向いてあって、拳銃は右腰の後ろにあったホルスターに突っ込んであった。一瞬私へ目を向けて、首をたてに小さく振った、私がいるのを認めたように。

ストンプはドッドにいった。「行くそ。」男たちを頭で指して、「連中は役に立たないよ。キッドは銃でかれらを抑えてある。こんなに物を壊しては牢屋に暫く入れるんで、来い。」

ドッドは驚きの顔。「金払うよ。いつもそうしているから。」

「ドッドよ、やりすぎだ。来い。」ストンプは銃をわたせと言わんばかりに手をさしだした。私は男たちを見張って銃を隅にいる色黒い奴に向け続けた。

ファーレィー・ドッドは町保安官事務所の裏にある牢屋に十日間居た。そしてストンプ・ヘールは私を保安官助手をやらないかと尋ねた。「一日50セントで寝どころと食事を出す。カウボイの方は儲かるけど、君のやり方は気に入った」と。助手バッジをストンプから受けて一年近く付けた。そしてその間にその曲げのない男から学んだことは私をならず者の道から救った。

No comments:

Post a Comment